Xserverを騙るフィッシングメールが届きました。
しかし、その詰めが甘すぎる。むしろ「採点」してやりたくなるレベルです。
評価ポイント1:コンテキストの不一致
事実
私はWordPressの管理でXserverを使用している。ここは合っている。
矛盾
アカウント削除申請もしていないし、ログイン通知も来ていない。なぜいきなり「削除される」という警告が来るのか?
評価
ターゲット選定はマグレ当たりしたのだろうが、状況設定が雑すぎる。もう少し詳細な情報があれば、より多くの人が騙されたはずなのに。
詰め甘さレベル:★★★☆☆(中程度)
評価ポイント2:言語の罠
メール文面
“Written in English”(英語で書かれています)という謎の注釈がある。
ツッコミ
おそらく自動翻訳AIのコンテキストが残っているのだろう。
発覚
OSの言語設定やブラウザ設定で「日本人」であることはバレているはずなのに、英語で挑んでくる無謀さ。
これは、自動翻訳ツールを使って大量にメールを生成している可能性が高い。
詰め甘さレベル:★★★★☆(かなり甘い)
評価ポイント3:期限と脅しの矛盾
脅し文句
「2025年11月30日までにブロックされる」という脅し。
矛盾
画像や動画が消されると言うが、私のGoogle/iCloudストレージはスカスカである。データが消されても困らないユーザーには全く効果的な脅しではない。
評価
脅し文句がテンプレート通りで、相手の状況を見ていない。ペルソナ分析が完全に欠落している。
詰め甘さレベル:★★☆☆☆(最も甘い)
結論:生成AIを使った運用の実態が透ける
生成AIを使っている形跡はあるが、それを運用している人間がポンコツである可能性が高い。
改善案(犯罪者のための提案ではありませんが)
もし詐欺師がこのメールを改善するなら:
- ターゲットのメール履歴を事前に確認
- 実際のXserver利用者のみにメール送信
- 翻訳後のコンテキスト削除
- 個別のストレージ使用状況を言及
- より切実な脅し文句の開発
つまり、詐欺メールすら「質」が低下しているということ。
迷惑メールをエンタメ化する意味
単なるゴミから「採点対象」に変わることで、むしろ笑える要素が増える。
迷惑メールも「如何に詰めが甘いか」を評価することで、セキュリティ意識も高まるし、何より気分転換になります。
⚠️ 重要な注意喚起
このメールのURLは絶対に踏まないこと。
- リンククリック → 認証情報盗難
- 個人情報入力 → クレジットカード悪用
- ファイルダウンロード → マルウェア感染
詐欺メールは「採点対象」にはなりますが、対象は「構造」であって「罠」ではありません。
セキュリティは気を抜かずに。