Featured image of post 5回中4回の成功と100回中60回の成功では、どちらがビジネスマンとして優秀なのか?

5回中4回の成功と100回中60回の成功では、どちらがビジネスマンとして優秀なのか?

とある広告で、「5回中4回の成功と、100回中60回の成功では、どちらがビジネスマンとして優秀なのか?」という煽り文句を目にしました。

単純に「成功率」だけで見れば、前者は80%、後者は60%です。数字の上では前者のほうが優秀に見えます。しかし、成功回数の「総量(質)」に限れば、多いほうがいいに決まっています。

この問題は何に対しての問いかけで、正解はなんなのでしょうか。きっと問題を出す側が求めている答えを引き出すため、ディベート有りという条件つきなら正解は導けると思います。そうでなければ、ただの嫌がらせかもしれません。

いや、嫌がらせというのは違う表現かもしれません。むしろ「論理的」な思考ができるかどうかを見極める目的、かつ質問の裏まで読み取れる優秀で狡猾な人間を見極めるには良い質問なのかもしれません。

結局のところ、正解はどっちなのでしょうか。気になったのでAIに質問してみました。

AIによる論理的な結論

AIに問いかけたところ、非常に興味深い(そしてある種ドライな)回答が返ってきました。

論理的なAIとしての結論から申し上げますと、ビジネスの一般的な文脈においては、「100回中60回の成功」の方が優秀(価値が高い)と判断される可能性が極めて高いです。

AIはその理由として、以下の3つの論理を提示しました。

1. 「総利益(絶対量)」の論理

ビジネスの目的が「利益の創出」である場合、成功回数はそのまま成果の「量」に直結します。

  • Aさん(5回中4回成功): 成果は 4個
  • Bさん(100回中60回成功): 成果は 60個

もし1回の成功が「100万円の売上」だと仮定すれば、Aさんは400万円、Bさんは6,000万円を稼いでいます。BさんはAさんの15倍の成果を上げていることになります。ビジネスでは「率は高いが稼ぎが少ない」よりも「率はそこそこだが圧倒的に稼ぐ」方が評価されます。

2. 「統計的優位性(信頼性)」の論理

データ分析の視点から見ると、母数(試行回数)の違いは決定的な信頼性の差になります。

  • Aさん(N=5): サンプル数が少なすぎます。「たまたま運が良かっただけ(ビギナーズラック)」の可能性を否定できません。次の5回で全敗するリスクも秘めています。
  • Bさん(N=100): サンプル数が十分にあります。100回試行して60%という数字は、再現性のある実力であると統計的に判断できます。

AIは不確実性を嫌うため、データとしての信頼性が高いBさんを「予測可能な戦力」として高く評価します。

3. 「行動量と改善データ」の論理

AI学習のプロセスと同様に、ビジネスマンの成長も「データの蓄積」に依存します。

  • Aさん: 失敗経験は1回のみ。なぜ成功したのか、なぜ失敗したのかのデータが不足しています。
  • Bさん: 40回の失敗経験と、60回の成功経験があります。「どうすれば失敗するか」というデータを40パターン持っており、それを乗り越えて結果を出しています。

この「経験値(学習データ量)」の差は、将来的な対応力や危機管理能力の差として現れます。行動量が多い人間の方が、改善(PDCA)のサイクルを多く回せているため、長期的にはさらに伸びる可能性が高いです。

比較まとめ

項目5回中4回成功 (80%)100回中60回成功 (60%)AIの判定
成果の総量少ない (4)多い (60)Bが優秀
データの信頼性低い (運の要素あり)高い (実力)Bが優秀
失敗への耐性未知数実証済みBが優秀
コスト効率良い (無駄が少ない)悪い (40回分の無駄)Aが優秀

私の考察:行動力という才能

……ということで、AIの判定は「100回中60回の方が優秀」と出ました。

まあ、成功率だけ見れば5回の人ですが、試行回数(行動量)で見れば圧倒的に100回の人ですよね。

5回に4回の成功という人は、もしかしたら5回目で失敗して、そのショックで立ち直れなくなってしまうかもしれません。一方で、100回挑戦して40回失敗しても継続している人は、とてつもない行動力とメンタルの強さがあることがわかります。

AIの言う通り、ビジネスにおいては「泥臭くても数をこなして利益を積み上げた人」が強いというのは真理だと思います。

例外としての「精度」

以前、脳外科医のドキュメンタリーを見たことがありますが、彼らの世界では「失敗」は許されません。

失敗のコストが許容できない場合 例:脳外科手術、爆弾処理、宇宙ロケットの打ち上げ。これらは「数打ちゃ当たる」が許されないため、絶対的な「精度」が最優先されます。

AIも補足していましたが、このように「一度の失敗が致命的になる」状況であれば、5回の人は優秀(というより、そうあらねばならない)と評価されるでしょう。その数字があらかじめプロフェッショナルな訓練の結果なら、その成功率は何よりも信頼に値します。

まとめ:今のフェーズはどちらか?

AIの言葉を借りるなら、この問題は「あなたが今『精度』を求めているのか、『拡大』を求めているのかを問う踏み絵」のようなものです。

一般的なビジネス(ブログ運営やマーケティング含む)においては、やはり行動量と成果の総量で勝る「100回中60回」の人材が強い。逆に「5回中4回」の人は、慎重すぎてチャンスを逃している(機会損失が大きい)と判断されるかもしれません。

現在取り組んでいるプロジェクトにおいて、今の自分に必要なのはどちらのタイプなのか。それを自問自答してみるのも面白いかもしれません。