VTuberには「推し色(イメージカラー)」が決まっていることが多いですが、Web等で使われる**16進数カラーコード(#RRGGBB)**は有限です。 理論上の組み合わせは約1,677万通り。
「1600万もあれば当分大丈夫だろう」 そう思うかもしれませんが、かつてネットミームで「EXILEのメンバーがこのペースで増え続ければ、いつか日本の総人口を超える」というジョークがありました。
もしVTuber業界もこのまま指数関数的に増え続けたら? 21世紀中に「使える色が残っていない」なんて事態が来るのではないか?
そんな疑問を解消するため、2018年から2025年までのデビュー数推移を調査し、「あと何年でカラーコードが枯渇するのか」をガチ計算してみました。
VTuberデビュー数の推移(2018-2025)
まずは、過去のデビュー数を振り返ります。 ユーザーローカル等の統計や市場レポートをベースに、年間デビュー数(推計)をまとめました。
| 年 | 年間デビュー数(推計) | 業界の動き |
|---|---|---|
| 2018 | 約5,000人 | VTuber元年。1日20人ペースで急増 |
| 2019 | 約4,000人 | スマホ配信アプリの普及 |
| 2020 | 約3,000人 | コロナ禍による巣ごもり需要 |
| 2021 | 約3,000人 | 累計1.6万人突破 |
| 2022 | 約4,000人 | 大手事務所の上場、企業勢の定着 |
| 2023 | 約15,000人 | Vライバー・ショート動画勢を含めた定義の拡大 |
| 2024 | 約25,000人 | AITuber台頭、市場の多角化によりピークへ |
| 2025 | 約15,000人 | 市場成熟期へ |
2022年までは年間3000〜4000人ペースでしたが、TikTokや配信アプリを含む「広義のVTuber」が定着した2023年以降、桁が一つ変わっています。 2025年末時点での累積デビュー数は、推計で約74,000人に達しています。
カラーコード枯渇シミュレーション
さて、本題です。 Webカラーコード(24bitカラー)の総数は 16,777,216色。 ここから既に使われた(と推定する)74,000色を引いた残りの色を、今後のデビュー増減ペースに合わせて食いつぶしていくシミュレーションを行いました。
計算ロジック
Pythonの線形回帰および指数回帰モデルを使用し、以下の4パターンで「残弾ゼロ」になる年を算出しました。
検証結果
| シナリオ | 条件 | 枯渇までの年数 | 枯渇する西暦 |
|---|---|---|---|
| シナリオ1:安定成長 | 2025年のペース(1.5万人/年)が続く | 約1,113年 | 西暦3138年 |
| シナリオ2:ピーク維持 | 2024年のピーク(2.5万人/年)が続く | 約668年 | 西暦2693年 |
| シナリオ3:直線的増加 | 過去8年の増加トレンドが続く | 約109年 | 西暦2134年 |
| シナリオ4:指数関数的増加 | 毎年5%ずつデビュー数が増え続ける | 約83年 | 西暦2108年 |
まとめ:推し色がなくなる日は来るのか?
結論として、現状のペース(年間1.5万〜2.5万人)で増え続ける限り、今後1000年は枯渇しません。西暦3000年までは安泰です。
しかし、油断は禁物です。 シナリオ3や4のように「業界が成長し続ける(デビュー数が毎年増え続ける)」という前提に立つと、話は変わります。 もし毎年5%ずつデビュー数が増え続けた場合、約80年後の22世紀初頭にはカラーコードが枯渇します。
「22世紀のVTuberは、肉眼では判別できない #FEFEFE と #FEFEFD の違いで個性を主張している」 そんなSFのような未来が、意外とすぐそこまで来ているのかもしれません。
