「遠州の空っ風」の威力とは
浜松へ引っ越してきた人が最初に洗礼を受けるのが、冬の強風「遠州の空っ風(からっかぜ)」です。 気温自体は雪国ほど低くないのに、なぜこれほど寒いのか。その正体は、文字通り「骨まで凍みる風」にあります。
冬の浜松平野部の平均風速は約5m/s、御前崎方面では8m/sにも達します。「風速1m/sにつき体感温度は1℃下がる」と言われますが、もし気温が5℃だとしても、この風のせいで体感温度は一気に氷点下へと叩き落とされます。 向かい風に向かって自転車を漕ぐ高校生が、立ち漕ぎでも全く前に進まない光景は、浜松の冬の風物詩と言えるでしょう。
最強の防具:ウィンドブレーカー
浜松の冬を生き抜くために必要なのは、分厚いだけのコートではありません。「風を遮断する(防風)」機能を持ったアウターこそが正義です。
ここで圧倒的な支持を得ているのが「ワークマン」です。
元々作業服の専門店として機能性を追求してきたワークマンの製品は、この過酷な空っ風に対抗するための最適解。特に防風・防寒アウター「イージス」シリーズなどは、バイク通勤者だけでなく、主婦や学生にとってもはや「冬の制服」と化しています。
おしゃれさよりも実用性、暖かさを求めるなら、まずは風を通さないアウターを手に入れましょう。
家の防音・防寒対策
この風は、屋内にも容赦なく影響を及ぼします。 木枯らしレベルではない轟音が窓ガラスを揺らし、古い家屋であれば容赦なく隙間風が入り込みます。
最近、浜松で導入が進んでいるのが「二重窓(内窓)」です。
LIXILの「インプラス」などを既存の窓の内側に取り付けるリフォームですが、これが劇的な効果を発揮します。断熱性能が上がり暖房効率が良くなるのはもちろん、あの絶え間ない風切り音をシャットアウトできる防音効果が、精神的な安らぎをもたらしてくれるのです。
賃貸でリフォームが難しい場合は、窓ガラスに断熱シート(プチプチ)を貼るだけでも冷気の侵入をある程度防げます。
洗濯物は「干さない」が正解
晴天率が高く、日照時間が長い浜松ですが、冬場の外干しはギャンブルです。 強風で洗濯物が飛ばされるリスクはもちろん、畑やグラウンドから巻き上げられた砂埃が洗濯物に付着してしまうからです。
そのため、冬場は最初から外干しを諦める家庭も少なくありません。 「サンルーム」を設置したり、浴室乾燥機を活用したり、あるいは週末にコインランドリーで一気に乾燥まで済ませるスタイルが一般的です。もしこれから家電を買う予定があるなら、迷わず「乾燥機付きドラム式洗濯機」への投資をおすすめします。
まとめ:風を制する者が浜松の冬を制す
浜松の冬において、敵は「気温」ではなく「風」です。
寒さ対策ではなく、あくまで「風対策」にリソースを全振りしてください。高性能な防風アウターを身にまとい、家の開口部を塞ぐ。それさえ徹底すれば、雪が降らず晴れの多い浜松の冬は、意外と快適に過ごせるはずです。
