ブログの読者が求めているものは何か?
先日、この問いについて「哲学(本質的欲求)」と「マーケティング(具体的行動)」の両面から深く掘り下げてみました(前回の記事はこちら)。
その分析を通じて見えてきたのは、読者は単なる「情報」を求めているのではなく、記事を読むことで得られる「変容(Transformation)」を求めているという事実です。
そして、情報過多の現代において、人間が書くブログが生存し続けるための鍵は、AIには代替できない「実存的な価値」にこそあるという結論に達しました。
今回は、その結論をさらに一歩進め、50代という人生の後半戦に差し掛かった私が、なぜ今「生成AI」と「コーディング」という荒波に飛び込むのか、その「防衛的リスキリング」への決意を記します。
凡人が「個」として立ち上がるための「狂気」
著名人のブログは、その人の「存在(Be)」自体が価値になります。朝食に何を食べたかという無益な情報ですら、ファンにとっては「推しの実存に触れる」という聖なる体験に変わります。
翻って、私たち一般人にはそのような力はありません。では、どうすれば「個」として注目を集められるのか。
その答えは、「行動(Do)」の異常値にあります。
「量」は「質」に転化する
ヘーゲルの弁証法ではありませんが、1日1杯のラーメンは日常ですが、365日毎日3杯食べ続けたら、それは「狂気」であり「宗教(儀式)」へと昇華します。「そこまでやるか?」という突き抜けた行動量は、それだけで「信頼の証拠」として機能し、一般人を記号(アイコン)へと押し上げるのです。
「自覚なき異常性」こそが武器
ここで重要なのは、「有名になりたいから無理をする」のではなく、「他人から指摘されて初めて自分の異常さに気づく」という、天然の偏愛ぶりです。他人に「え、普通そこまでしないよ?」と引かれるほどのこだわりこそが、作為的なインフルエンサーには真似できない、唯一無二の差別化要因になります。
50代、論理派、アーリーアダプター。私の「静かなる狂気」
自分自身の資質を冷静に分析すると、私は決して「主役」として踊るプレイヤータイプではありません。中庸で論理的、どちらかと言えば「池上彰」氏のような解説者や、中立な「弁護士」タイプに近い役割を得意としています。
では、私の「異常値」はどこにあるのか?
それは、「知のアップデートを止めない」という執念でした。
50代を目前に控え、多くの人が「今の資産を切り崩して逃げ切る」ことを考える中、私は「最新の技術(Geminiやプログラミング)を学び、自分のOSを書き換える」ことに異常な好奇心を感じています。
これは、世間から見れば十分に「可怪しい(=面白い)」行動です。
「実験する賢者」としての生存戦略
私の勝ち筋は、若者のように最先端で踊ることではありません。
「未来への架け橋(ブリッジ・ビルダー)」となり、混沌とした技術革新を同世代の言葉で噛み砕く、「実験する賢者(The Experimental Sage)」というポジションです。
- AIが怖い、仕事が奪われると怯える同世代へ。
- プログラミングなんて今更無理だと諦めているシニア層へ。
「50代からでも、論理思考(大人の知恵)を武器に、AIという部下を使いこなせば、ここまでできる」という実存的なロールモデルを示すこと。これが、私の「防衛的リスキリング」の目的です。
Vibe Coding:自然言語でシステムを設計する時代
これからの学習は、分厚い専門書を暗記する「写経」ではありません。
AIという優秀だが指示待ちの部下に対し、「要件定義(何がしたいか)」を正確に伝え、「アルゴリズム(手順)」を論理的に組み立てる力――つまり、エンジニアの上流工程(SEの頭の中)を直接学ぶことにあります。
コードはAIに書かせ、自分は「設計」と「デバッグ(対話)」に専念する。この「Vibe Coding(ノリと自然言語による実装)」は、まさに管理職として長年培ってきた「マネジメントスキル」が直撃する領域なのです。
宣戦布告:「Gemini 30Days Challenge」始動
理屈は十分語りました。あとは「行動の異常値」を示すのみです。
本日より、「Gemini 30Days Challenge」をスタートします。
Googleの最新AIであるGeminiを使い倒し、30日間で「自然言語による開発の極意」をどこまで習得できるか。その失敗と成功の全記録を、ドキュメンタリーとして発信していきます。
- 1週目:対話の作法編(AIを部下として飼い慣らす)
- 2週目:マルチモーダル分析編(老眼の代わりの目として使う)
- 3週目:Vibe Coding 実践編(言葉でアプリを作る)
- 4週目:統合と判断編(50代のキャリアにAIをどう組み込むか)
「今日は設定だけで疲れたから寝る」といった敗北ログも隠さず書きます。若者のようなキラキラした成長記録ではなく、泥臭い「アラフィフの実況型リスキリング」をお届けします。
まとめ:
読者がブログに求めている「変容」。
この30日間の挑戦を通じて、私が提示したいのは「技術的な知識」だけではありません。
「自分も、もう一度アップデートできるかもしれない」という、かすかな希望。あるいは「あのおっさんが頑張っているなら、自分もやらなきゃマズい」という、心地よい焦り。
そんな「実存的な刺激」を、あなたの元へ届けることができれば幸いです。
さあ、Gemini。私たちの30日間を始めよう。
