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スマホ1つで「歩きながらコードを書く」時代。AIコーディングを900時間やり込んだ先に見えた『音声開発』の衝撃

「コーディング=デスクに座ってキーボードを叩く作業」

もし今もそう思っているなら、そろそろ常識をアップデートするタイミングかもしれません。

最近、AIコーディングの深淵を覗くような、めちゃくちゃ面白い動画を見つけたんですよ。

「900+ hours of Learning Claude Code/Cursor in 10 minutes」

シニアエンジニアが900時間以上かけて辿り着いた、Claude CodeやCursorを使いこなすための究極の知恵。その中で、私が最も衝撃を受け、かつ「これは確実に来る」と確信したのが、 音声によるプログラミング というハックです。

1. なぜ「テキスト」より「音声」のほうがAIには伝わるのか?

意外に思われるかもしれませんが、実はタイピングして綺麗なプロンプトを書くよりも、AIに対して音声で思いをぶつけるほうが、圧倒的に質の高い回答が得られる傾向にあります。

理由はすごくシンプルで、「 音声には、テキストよりもはるかに多くのコンテキスト(文脈)が乗るから 」なんです。

私たちがテキストを打ち込むとき、無意識に言葉を削り、形式を整えようとしてしまいますよね。でも、音声で語りかけるときは、「あ、ここはやっぱりこうしたい」「前回言ったアレの延長でさ……」といった、 生きた設計思考 がそのまま言葉に漏れ出します。

近年のAI(特にClaudeなど)は、この「乱雑に見えるけど密度の濃い話し言葉」から、私たちの真の意図や「ゆらぎ」を読み取る能力が異常に高くなっています。

2. スマホCLI × 音声 = 「散歩しながら開発」という現実

さらにワクワクするのが、これがすでに「SFではなく、現実の選択肢」であるという点です。

スマホでターミナル(CLI)を動かし、そこに音声入力でClaude Codeに指示を出すスタイル。これが完成すると、こんな開発フローが可能になります。

  1. 移動中や散歩中に、思いついた機能の設計をスマホに向かって喋る。
  2. AIがその場でコードを生成し、エラーチェックを走らせ、テストを完了させる。
  3. 家に着く頃には、新しい機能のプルリクエストができあがっている。

文字通り、デスクに縛り付けられる必要はもうありません。物理的な「手」の速度(タイピング速度)がボトルネックだった時代は終わり、「 思考の言語化速度 」が開発スピードの正体になったわけです。

3. AIを「ADHD気味の天才ジュニア開発者」として扱う

この動画の中で、もう一つ秀逸だったのが、「 AIはADHDを持つジュニア開発者だと思え 」という比喩です。

  • ポテンシャルは爆発的: どんなシニアエンジニアよりも速く、多才。
  • でも、目を離すと暴走する: 自信満々に嘘(ハルシネーション)をついたり、勝手に仕様を変えたりする。

だからこそ、こちら側は「 明確なプラン 」と「 タイトなコンテキスト 」を渡し続ける必要があります。

ここで効いてくるのが、以前もお話しした「.cursorrules」や「claude.md」を活用した 『複利エンジニアリング(Compound Engineering)』 です。プロジェクトのルールをAIに学習させ続けることで、プロジェクトが成長するほどAIは賢くなり、こちらの指示はより短くて済むようになっていきます。

結論:エンジニアの戦場は「キーボード」から「思考」へ

AIコーディングの進化によって、私たちが学ぶべきは「言語の書き方」ではなく、「 課題の解像度を上げ、それをAIに伝えるための設計力 」へと完全にシフトしました。

それはある意味、プログラミングがより「純粋な思考の遊戯」に戻ったとも言えるかもしれません。

もしあなたが「AIコーディングは、結局プロの補助道具でしょ?」と思っているなら、一度スマホの音声入力でAIに開発の相談をしてみてください。

その瞬間、あなたの手からキーボードという拘束具が外れ、無限の自由が手に入るはずです。

さて、今日はどこを歩きながら、何を「構築」しましょうか?