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さらばWordPress。静的サイトビルドがAI時代の『正解』になった理由

WordPress(以下WP)を使い始めてから、かれこれ10年以上が経ちました。 かつては「ブログを書くならWP一択」という時代もあり、私もその恩恵を十二分に受けてきました。 しかし今、私はその巨大な船を降り、静的サイトビルドへの完全移行を決意しています。

WordPressという「巨大艦隊」が抱え始めた綻び

WPは非常に強力なツールですが、現代のウェブ環境においてはいくつかの 致命的な弱点 が目立つようになってきました。 特に個人ブロガーにとって、これらは無視できないコストになりつつあります。

終わりのない脆弱性とのいたちごっこ

WPは世界で最も普及しているCMSであるため、常に悪意ある攻撃の標的となっています。 PHPという歴史ある言語で構成されているがゆえに、SQLインジェクションやプラグインの脆弱性といったリスクが絶えません。 企業のように専門のセキュリティ人材を置けない個人にとって、この「守りのコスト」は重すぎます。

SEOの足かせになる表示スピードの構造的な限界

WPはアクセスがあるたびにデータベースからページを生成する「動的サイト」です。 キャッシュプラグインなどで対策はできますが、構造上、あらかじめHTMLを用意しておく「静的サイト」にはスピードで勝てません。 インターネットが高速化した現代でも、表示速度はSEOにおいて極めて重要な指標であり続けています。

生成AI時代のツールとして、WordPressは「重すぎる」

ここ最近のAIの進化は、コンテンツ作成のワークフローを根本から変えてしまいました。 そして、この変化こそが、WPとの決別を決定づける 最大の要因 となりました。

AIの執筆スピードに「管理画面」が追いつけないジレンマ

生成AIを使えば、構成案から2,000文字の記事執筆、画像生成までが数分で完了します。 しかし、その素材をWPへ投稿する段階で、大きなタイムロスが発生します。 管理画面にログインし、ブロックエディタを調整し、タグやカテゴリを手動で設定する……。 この「ワンクッション」が、大量に記事を生成するAI時代には 致命的なボトルネック になるのです。

静的ビルド(Hugo / Astro)がもたらす執筆体験の革命

そこで私が選んだのが、HugoやAstroといった静的サイトジェネレータです。 これらは、プログラミング用のエディタ(IDE)でそのまま動かすことができます。

AIエディタという「最強の執筆環境」をフル活用できる

CursorなどのAIエディタを使えば、AIとのチャットだけで記事の作成からファイル名の最適化まで一気通貫で完結します。 Markdown形式でファイルを保存し、GitHubにプッシュするだけで、サイトが自動で更新(デプロイ)されます。 「ブラウザで管理画面を開く」という手間を省き、AIのパワーを100%執筆に転換できるのが最大の強みです。

So, what’s next?

10年という月日は長く、WPを離れるのには勇気が必要でした。 しかし、AIという強力なエンジンを手に入れた今、私たちは 古い慣習を脱ぎ捨てる べきです。

今後は、運営しているすべてのサイトを順次、静的ビルド環境へと移行していく予定です。 この圧倒的なスピード感と安定性を一度知ってしまったら、もう以前の環境には戻れそうにありません。 みなさんも、自分のブログ環境を「AI時代」に合わせてアップデートしてみてはいかがでしょうか。