イーロン・マスクの予測によれば、AIはやがてPC上のあらゆる「デジタル作業」を奪い尽くします。
プログラミング、事務、データ分析……指示一つでAIがAIに命令を出し、完結する世界。 そこで問われるのは、「デジタルが完結した後に、何が残るのか?」という問いです。
かつて産業革命が手計算の仕事を奪ったように、AIはホワイトカラーの聖域を解体しようとしています。 しかし、その先に待っているのは、皮肉にも「土」と「手」の時代の再来だとワイは考えています。
AIロボットが「代用」できない領域:現場の不均一性
AIが得意なのは「均一な品質の素材を使い、全く同じものを複製すること」だけです。 一方で、現実の世界は「不均一」の塊。
溶接一つとっても、鉄板の厚みや状態は一枚ずつ異なります。 AIは与えられたデータで最適解を出せますが、現場での「なんか今日の間隔、違くないか?」という微細な違和感に対応できるのは、依然として職人の領域です。
製造業、建設、農業。 これらは現在、低賃金のエッセンシャルワーカーとして扱われがちです。 しかし、AIがデジタル作業の単価を暴落させた時、価値の大逆転が起こります。
デジタル・シュリンク:人間が動くことの希少価値
テクノロジーが進化すればするほど、実は「人間が動くこと」の希少価値が跳ね上がります。 AI以上に働くことは物理的に不可能ですし、代替可能な仕事の賃金は「無料」に近づいていくでしょう。
そうなった時、テクノロジー系企業は今とは逆に、むしろマンパワーを必要としなくなります。
では、溢れた人間はどこへ行くのか? ワイは、人間が本来の姿である「自然の中で自分たちの食べるものを製造すること」に注力する時代が来ると確信しています。
農業を再定義する:自然栽培という究極のクリエイティブ
農業は、土壌、天候、微生物が絡み合う、制御不能な変数が無限に存在する領域です。 予報はできても、実際の自然の変化に対応できるのは人間だけ。
ミシュランの料理人が食材の個体差に合わせて調理法を変えるように、自然と対話しながら「食」を生み出す。 このプロセスは、画一的なAIロボットには到底不可能です。
結論:現場の「手触り」が次の勝機をハックする
建築にしても、AIが設計するビルは効率的ですが、全て同じデザインになるでしょう。 しかし、人の心に残るのは「それを作りたい」と願った人間の意志が宿るオリジナリティです。
次の億万長者は、画面の中からではなく、現場の「手触り」を知る技術職や、自然をハックする生産者の中から現れる。
今はPCに向かってプロンプトを練っているワイたちですが、その先にある「デジタルでは完結できない聖域」に、次の時代の大きな勝機が隠れている気がしてなりません。
