情報の波に溺れていませんか?
「最新のAIニュースを追いかけたい」「競合の動きを知りたい」と思ってGoogleアラートを設定したものの、翌朝届くメールを開いたらゴミ情報の山……。結局、読まずにゴミ箱へ。そんな経験、誰しもあるはずです。
でも、それはGoogleアラートが使えないからではありません。 「 設定の解像度 」 が低すぎるだけなんです。
今回は、私が情報収集の「要」に据えているGoogleアラートを、一瞬で超高精度なスナイパーに変える魔法のコマンド(演算子)活用術をお話しします。
1. まずはノイズを消し去る「引き算」の思考から始めよう
Googleアラートを有効に活用するコツは、キーワードを「足す」ことではなく、いかに「引く」か。そのために必須の3つの基本コマンドを紹介します。
例えば、SSGの「Astro」を例にしてみましょう。
" "(完全一致):"Astro build"のように囲むと、この単語の並び順通りに含まれる記事だけを確実に拾います。-(除外): これが最も重要。例えばAstro -kpop -占星術とすれば、同名のアイドルや占い記事がきれいさっぱり消えます。OR(いずれか):"Astro.js" OR "Astro framework"と書けば、表記ゆれを一つのアラートで網羅できます。
これらを組み合わせるだけで、メールボックスに届く「ゴミ」を8割削減できます。
2. 情報の「内容」だけでなく「場所」をスナイプする
情報の「内容」だけでなく、情報の「場所」を指定することで、信頼性は飛躍的に上がります。
site:(サイト指定): 特定のサイト内だけを監視。- 例:
site:zenn.dev "Astro"(Zennに投稿された質の高いAstro記事だけを監視)
- 例:
intitle:(タイトル指定): 本文ではなく「記事のタイトル」に単語が含まれるときだけ通知。- 例:
intitle:"Release notes" "Tailwind"(新機能リリースの通知だけを狙い打つ)
- 例:
filetype:(ファイル形式): 論文や調査レポートだけを狙う。- 例:
filetype:pdf "GenAI market trend"(市場調査のPDFホワイトペーパーだけを拾う)
- 例:
3. 演算子の複雑さはAIに任せてしまえばいい
演算子の組み合わせは、時にプログラミングのように複雑になります。
「アメリカのサイトだけで、特定の技術について、かつ自分のサイトのURLが含まれていない情報を英語で拾いたい」……こんな条件を演算子に直すのは面倒ですよね。
そんな時こそ、 AI(GeminiやChatGPT)を「アラート呪文作成機」として活用 しましょう。
AIへのプロンプト例
「Googleアラートで『生成AI』の最新情報を収集したい。ただし、日本語のサイトは除外して、ドメインが .us か .uk の英語記事に絞りたい。また、YouTubeとSNSのリンクはノイズになるので除外する検索演算子を作って」
こう聞けば、AIが "Generative AI" (site:.us OR site:.uk) -site:youtube.com -site:twitter.com といった完璧な設定コマンドを即座に生成してくれます。
私たちは、 「どんな情報が欲しいか」を言葉にするだけ でいい。あとはAIが、Googleアラートという古い、しかし強力な道具を使いこなすための鍵を渡してくれます。
4. 私が実際に運用している「最強のレシピ」を公開する
私が実際に運用しているレシピの一部を、こっそり公開します。
- GitHubのリリース監視:
site:github.com "Release notes" OR "Changelog" "気になるライブラリ名" - 海外の一次情報ハンティング:
"AI trend" site:.gov OR site:.edu(政府機関や大学の情報に絞り、信頼性を担保) - 特定テーマの比較記事:
allintitle:Next.js VS Astro(ガチの比較・検証記事だけを拾う)
結論:受動的な収集から「能動的なスナイプ」へ
Googleアラートは、ただ放っておけばゴミが届くポストになります。しかし、演算子とAIを組み合わせれば、世界中の膨大なデータの中から 「 今、あなたが見るべき1行 」 を運んでくれる最強の秘書に化けます。
情報の質は、あなたの人生やビジネスの質に直結します。
さあ、今すぐあなたのGoogleアラートに、AIで作った「魔法のコマンド」を一つ追加してみませんか?
