就活のテンプレ質問:「学生時代に力を入れたことは?」
そして、テンプレ回答:「サークルのイベント運営です」
面接官は「またか」と思っているかもしれません。でも、実は重要な視点があります。
規模比較の無意味さ
学生イベントの予算・経済規模など、企業のプロジェクトに比べれば微々たるもの。
「100人を集めました!」「予算は50万円でした!」という数字自体には、そこまで価値はありません。
なぜなら
企業側は、学生時代のスケールなんて期待していないから。
むしろ「限られたリソースの中で、何ができたのか」が重要なんです。
本質的価値:プロセスの普遍性
企画 → 準備 → トラブル → 実行 → 完了
この「仕事の流れるサイクル」を一周回した経験こそが重要。
特に「予期せぬトラブル」をどう収拾したか
イベント当日に、想定していないことが起きるのは必然です。
- 予定していた人が来なかった
- 機材が壊れた
- 参加者の数が大きく外れた
- 天気が変わった
こうした「地獄」を経験して、どう対処したのか?その瞬間の判断力と実行力こそ、企業が見たい部分です。
企業が見ているポイント
「何をしたか(What)」より「どう動いたか(How)」
- 問題が起きた時、あなたは何をしたのか?
- チーム内でどういう役割を果たしたのか?
- 失敗をどう乗り越えたのか?
組織の中での立場
- リーダーだったのか?
- 調整役だったのか?
- 実働部隊だったのか?
自分がどのポジションにいて、そこで何ができたのかが問われます。
イベント運営経験を「段取り力」の証明にする
良い自己PRの例
「〇〇イベントの実行委員として、150人の動員を目指していました。しかし、告知期間が予定より2週間短くなるという急な要件変更がありました。通常のマーケティングでは間に合わないので、参加者からの紹介やSNS活用に切り替え、最終的に120人の参加を実現しました。ここで学んだのは『計画Aがダメなら、すぐにプランBに切り替える判断力』です」
悪い自己PRの例
「100人のイベントを開催しました。大変でしたが頑張りました」
規模と頑張りだけ?企業は聞きたいのはそこじゃない。
まとめ:規模を誇るな、泥臭いプロセスを語れ
面接官は、あなたのスケール感ではなく、あなたの問題解決能力と判断力を見ています。
イベント運営経験は「段取り力」の証明として使うべき。
その時の苦労話、予想外のトラブル、即座の判断——こうした「泥臭さ」こそが、企業にとって即戦力の人材に見えるのです。
学生時代のイベント運営は、実はビジネススキルの「演習」だったんですね。