2024年10月2日、ファミリーマートが全国の店舗に設置しているイートインスペースを、商品売場へと変更すると発表しました(一部店舗は除く)。
コンビニのイートインを利用している人にとって、死活となる変更でしょう。
でもコンビニ側は、生き残り戦略を考えたうえでの決定事項です。その意図や今後の変化について、ちょっと考えてみましょう。
ファミマがイートインを削減していく方針
記事のポイントは次の通り。
- ファミマがイートインスペースを商品売場に変更していく方針
- 2024年中に全国2000店舗で実施予定
- 残る5000店舗は未定で、条件次第でイートイン継続の店舗も
ファミマは現在7000店舗ほど展開中。
イートイン削減は24年度中を予定しており、まずは2000店舗を対象にするとのこと。
残りの5000店舗は未定で、イートインが売上や地域に貢献しているようなら継続する方針らしい。
全店が対象じゃないです。あくまで一部だから勘違いしないでね😂
コンビニ衣料品の人気があるらしい
ファミマはTシャツが有名になったかなと思います。
出張先のコンビニでいろいろ買うことはあるものの、さすがに下着やシャツを買うことはなかったかな。だって売ってないほうが多いしね。
売りにくいのは売り場も関係あるかもしれない。
アパレルといえば、服の全体が見えるよう展示したほうが、商品の姿がわかりやすいじゃないですか。でもコンビニだと、袋に入っているから大きさをその場で合わせることが難しく、購入までのハードルがちょっと高い。
現在の売り場じゃ服を広げられないし、商機はあるけど売り場が足りない━━てのがコンビニ側の悩みでもあるわけですね。
イートインスペースを生活用品や衣料品置き場に?
イートインスペースの場所と広さは店舗によってまちまちですが、だいたい入口のすぐ横にあるのが慣例かと。
ここは商品棚から外れているし、右回りの法則的な店舗内循環マーケの範囲外だから、売り場に変更することでの効果は未知数でしょう。
でも売り場に変えたら、けっこうなスペースになるから、トイレットペーパーなど日用品を置くに申し分ないし、シャツは壁にかけて全体像を見せてわかりやすいようにできます。
なので戦略的には成功しか感じない。ただ、そこがイートインスペースであるべきだと認識している人にとって、この変化は受け入れることができるかが気になるところですね。
軽減税率の判断材料でもありましたね
消費税率が10%になった時、食料品に軽減税率が適用されるって話がありました。
主に店舗内で提供して、店舗内で食べることが条件だったので、当初はコンビニが除外されるような流れに……。
でもイートインスペースがあることで、テイクアウトではなく、店内お召し上がりの名目を得たことで、一部に軽減税率が適用される運びとなったのも、懐かしいですねぇ。
買い食いでちょっとだべる場だったり、ちょっと資料を確認したい時に利用したり、ゲリラ豪雨から逃げる際に利用したり、Wi-Fi利用してバトルしていたりと、人によってさまざまな利用のされかたをしてきたんじゃないかな。
こう思うと「多様性」だろうなと。
最後に:進化し続けるコンビニ
コンビニの売り場といえば、最近だと雑誌コーナーもあやしいんじゃないかなと。
置いている冊数が減ってきているし、コンビニで立ち読みをする人も減っている気がします。今は時間つぶしするならスマホ見ているほうがいいしね。
イートインはもともと使うことがほぼゼロだから実質ノーダメ。
そこが「飲食をする場」である建前であっても、利用する人によっていろいろな選択肢が生まれてきたけれど、ついには無くされる可能性が出たのは、人によって思い出が壊されるかもしれない。
ただ、売り物と種類が増え続けることは、店員の覚えることと業務がさらに増えることになるし、業務の幅の広さは職業でも随一な気がしています。
何でも屋ではないけど、コンビニに売って無いものが足りないと、不安だよ。
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