なぜSNSは炎上しやすいのか

SNSをはじめとした、インターネット上のリテラシーがよく話題になります。

リテラシーを責められるのは若い世代。

説いているのがオジサン世代。

……なんか違和感あるくね?

Z世代以降のデジタルディバイドが燃えやすい印象があるけど、発言の仕方は全世代で特に違いはないと思う。

じゃあなぜ炎上する発言が産まれるのか、ちょっと考えてみましょう。

目次

SNSの発言が炎上しやすいのは身内ネタを見られるから

SNSの発言が炎上しやすいのは、次のような理由があります。

  • 言葉の選び方が不適切
  • 拡散されるほど不特定多数に見られるから
  • 鍵垢でも秘匿性はないから

言葉の選び方が不適切

口が悪い人っていますよね。

ウェイ系なノリや高圧的な上司系は、同じ価値観を持った人同士なら、強い言葉を使っても別に何も感じないんですよ。

ただ、何も知らない人からすると、道端で聞こえてきた雑談に「しね」だの「ころす!」など強い言葉が含まれていると、「なんかヤバい会話してる人いるな」と思うはずです。

芸人はテレビでそういった単語を出すことが多いものの、笑いに昇華しているため、まず燃えることはないです。

気にする人はいるだろうけど、それが当たり前になっている所もありますからね。

このように、身内なら笑いあえるのですが、全く知らない人からすると「ヤバい発言している人いる!通報しよ!」となるのがSNSであり、インターネットなんです

拡散されるほど不特定多数に見られる

一時期バイトのやらかしで炎上案件が続いたことがありました。

あれも身内なら笑える話だし、誰にもいわなければ、表に出て問題化することもないです。

寿司ペロをはじめとした客側のやらかしも、その場で店側に指摘されず、SNSに投稿することもなければ、次にバレるまで続けているだろうなぁと。

ここからが本題ですが、SNSは特に「拡散能力が高い」ことで知られます。

いくらクローズドなSNSでも、身内の範囲外に共有して不特定多数に見られると、友人同士なら笑える話でも鼻についた発言に聞こえる人もいるわけです。

これはよく「言葉狩り」といわれていますね。

個人的には「行き過ぎた正義感」と思うけど、そういった発言をわざわざ探す人もいるので、冗談や皮肉を安易にネット上で公開するのはやめましょう。

鍵垢でも秘匿性はほぼゼロ

インターネットは古くから現在でも、裏の世界があります。

アンダーグラウンドといわれていたし、現在はダークウェブといいますね。

これらは特定の手順を踏まないと接続できないウェブサイトのことをいい、”ふつうに使っているだけなら”絶対に到達できない場所です。

SNSも特定の人しか見られないようにする設定があります。

その設定をしているのは、アカウント名に「🔒️」が表示されているので、よく「鍵垢」といわれています。

発信者が許可した人だけ閲覧できる仕組みなので、ネット上で身内ネタができる唯一の場所ともいえるでしょう。

しかし、フォロワーが多ければ多いほど多様な人が集まります。

中にはアンチも含まれているかもしれないし、ふとした一言で離反する人も居ます。

そういった人に、表の世界で公表されると、不特定多数に見つかってしまい、炎上するケースも多々見受けられます。

インターネットがない時代で炎上が少なかったのはなぜ?

ネットがないとか黎明期の時代は、ネット上の発言で炎上して、大々的なニュースになることはほぼありませんでした。

わりと町を歩いていたり、飲食店内の会話とかで、エグい話をしている人がいませんか?

こういった発言をネット上ですると、もれなく炎上する可能性が高いわけですけど、リアルでそのような発言を切り取られて燃えることは、ほぼありません。

なぜかというと、ネット上の発言は「記録される」からです。

SNSが普及する以前は、利用者が少なかったことに加えて、掲示板(BBS)やウェブサイト上でしか発言が記録されなかったことが大きい。

現在はリアルの会話をネット上でするのが当たり前になったし、それが文字情報なら誰でもひと目でわかるから、切り取られて燃えるケースが多いわけです。

逆に音声だけなら、どう切り取っていいかわからない人もいるし、”聴くまでわからない”のも強いから、秘匿性を高めたいなら通話がベストですね。

skypeやDiscordなど、招待した人と通話する系のアプリなら、配信で不特定多数に公開しない限り、ヤバい話をしても燃えることはないと思います。

でもサーバー運営者はデータを見ているぞ……!

秘匿性の高いウェブサイトやアカウントにしても、データ通信をするので、サーバーにアクセスログはどうしても残ります。

いちおう事業者だけが管理できる体制で、たとえ犯罪行為に利用したとしても、警察からの要請がない限り公開されることはありません。

また、他人の情報を知りたい場合でも、よっぽどの理由がない限り公開されることもないです。

理由に関しては、よく話題になる「誹謗中傷」のことですね。

日本はハンドルネームなど、実名を使わないアカウントが多いので、「実名を使わない=何いってもバレない」と思われがち。

実際はサーバーにログが残っているし、どこからアクセスしているかも判るので、匿名だと思い込んでヤバい発言をしている人が、開示請求されてビクビクする話がよくあります。

ようするに、インターネット上の会話は常にデータで記録されているわけです。

なので絶対に炎上したくなく、友人とヤバい会話を楽しみたいなら、誰もいないとわかる場所で小声で会話するのがベストでしょう。

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