このニュース記事を見た時、こう思った。
「サブスクのブラックリストて何だ? 悪どい企業を教えてくれるのかな」
……そうではなく、サブスクを不正利用するユーザーと企業をリストアップする目的らしい。
えぇっ?! サブスクをどうやって不正利用するの?
━━と思ったのは私だけではないはず。
サービスを提供している側は、ユーザーが思っている以上に、ヤバい使われ方で損害を受けているようです。
サブスクのブラックリスト?
サブスクのブラックリストとはなんぞや?
それは、サブスク振興会が提供する「SubsCield」というサービスのこと。
一般社団法人日本サブスクリプションビジネス振興会(サブスク振興会)は12月10日、共創型不正情報プラットフォーム「SubsCield(サブスクシールド)」の提供を開始した。サブスク振興会の会員企業である大手サブスク企業10社が参加している。サブスク業界で話題になっている「不正利用」を検知する。
引用:Yahooニュースより
主に「サブスクの不正利用」に関わるデータを集めるらしい。
感の良い人は気づいたでしょうけど、このサービスは「ユーザー」のブラックリストです。
サブスクの不正利用とはなんぞや
サブスクは基本的に月額支払いの定額サービス。
それをどうやって”不正利用”するのだろう……?
主に次の3つが該当するらしい。
- 料金の踏み倒し
- 提供された物を返さない
- 他人の個人情報を利用している
(1)と(2)はDVDレンタル事業からの問題ですね。
物品をレンタルするサービスは、返送方法がユーザーに委ねられているため、意図的に返さないものをどうやって取り返すかに疲弊しているようです。
(3)はいわずものがな犯罪ですけど、簡単に契約できるサブスクならではの悩みかも。
参加企業同士で煽り合いするサービスに見えたが切実な理由があった
「SubsCield」の存在意義は何でしょう?
それは、不正利用したユーザーや企業をリストアップし、サービスに参加する企業に情報を共有して、未然に不正利用を防ぐねらいがあります。
ようは”自衛”ですね。
金融系は昔から債権者をまとめた「ブラックリスト」が存在しており、一般にも認知されています。
サブスクのブラックリストがあると、契約時にリストから弾くことができるため、不正利用を確実にするであろう契約を回避することができます。
リストは参加する(被害を受けた)企業が増えれば増えるほど、情報が正確かつ多く集まりるメリットがあります。
不正利用を未然に防ぐことで、未来に起こるであろう損失を防ぐために、SubsCieldに登録することもを視野に入れてみてはどうでしょうか?
SubsCieldを受けるにはサブスク振興会に入会する必要がある
このサービスを受けるには、サブスク振興会に入会する必要があります。
入会方法はいたって簡単。
正会員のAプランとBプランがあり、サブスクに関わる人なら誰でも入会することができます。
まあ……入会金と年会費が必要ですけどね。
SubsCieldもある意味、サブスクサービスなのでは━━。
リスト目的で入会するよりも、サブスクビジネスの最前線を体感しつつ、情報共有できる場があることが最大のメリットかなと考えます。
一方アメリカでは、簡単にサブスクを解約できるようにしないといけない法律が成立する
2024年の8月頃、こんな記事がアップされました。
このサブスク規制が成立し、退任するバイデン大統領が置き土産を残していったことに。
サンキューバイデン。
2025年1月14日から発効されるため、今頃サービスのエンジニアたちは━━
「ワンクリックで解約させる方法がそもそも難しいのでは?」
と苦悩しているに違いない。
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