戸塚ヨットスクールの体罰肯定発言が引き起こす議論と影響

2024年8月、戸塚ヨットスクールの創設者である戸塚宏氏(84)がYouTubeチャンネル「令和ヨットスクール」に出演し、「体罰は善なんよ」との発言を行い、社会的な議論を巻き起こしています。

この発言は、教育現場における体罰の是非や、その影響について再考を促す契機となっています。

目次

戸塚ヨットスクールとは

1976年に愛知県で開校した戸塚ヨットスクールは、厳格なスパルタ教育で知られ、不登校や非行少年の更生に効果があると一時期注目を集めました。

しかし、1979年から1982年にかけて、訓練生5名が死亡し、2名が行方不明になるなどの事件が相次ぎ、戸塚氏は傷害致死罪で懲役6年の刑を受けました。

体罰肯定発言の詳細

戸塚氏はYouTube動画内で、「体罰は善なんよ」「ひっぱたきゃ痛い。痛いのはイヤ。イヤだから頑張る。だから進歩する」と述べ、体罰を教育手法として肯定する姿勢を示しました。

この発言に対し、教育評論家の尾木直樹氏は「体罰というのは今の時代に全くそぐわない。時代錯誤と言えると思います」と批判しています。

LGBTへの過激な発言でYouTubeからBANされる

戸塚氏は自身のYouTubeチャンネルで、「LGBTには生産性がない。さっさと◯んじまえ」と発言したことで、運営から動画削除にBANの措置を受けたようです。

この発言が掘り起こされ、通報が相次いだことからの措置でしょうけど、知っている人にとっては「平常運転」に見えると思います。

社会的反響と議論

戸塚氏の発言は、良くも悪くもSNSやメディアで大きな反響を呼び、体罰の是非や教育方法についての議論が活発化しています。

一部の若者が戸塚氏の教育理念に共感し、YouTubeチャンネルの運営に携わるなど、支持の動きも見られます。

一方で、過去の事件や体罰の弊害を指摘する声も根強く存在します。

そのため、戸塚ヨットスクールの校長がネット上で何か発言するたびに、炎上しやすいわけです。

教育現場における体罰の現状

日本では、学校教育法で体罰が禁止されており、教育現場での体罰は法的に認められていません。

しかし、依然として一部の現場で体罰が行われているとの報告もあり、教育方法や指導の在り方についての議論が続いています。

2024年に日本で報告された学校における体罰事件の具体的な事例は、現時点で公表されていません。

しかし、過去のデータから、体罰は依然として教育現場で問題視されています。

文部科学省の調査によれば、2022年度に体罰で懲戒処分を受けた公立学校の教員は全国で397人と、前年度比で54人増加しています。

また、東京都教育委員会の報告では、令和4年度(2022年度)に都内公立学校で発生した体罰の実態が明らかにされています。

これらの情報から、体罰問題は依然として教育現場での重要な課題であり、引き続き注視が必要です。

戸塚ヨットスクール出身の有名人

戸塚ヨットスクールの出身者として、自由民主党所属の参議院議員、長谷川岳氏が知られています。

長谷川氏は小学生の頃、父親が同スクールの支援者であったことから、兄とともに夏休みに期間入校した経験があります。

この経験について、長谷川氏は「己の身は己で守れ」という教えを学んだと述べています。

まとめ:何気にもう84歳なのか…

戸塚宏氏の体罰肯定発言は、教育現場における体罰の是非や指導方法について再考を促す契機となっています。

過去の事件や法的規制を踏まえ、教育者や社会全体で子どもの成長を促す適切な方法を模索する必要があります。

大人は法律で縛ることができますが、まだ法律を理解しきれない子どもを制御するのは難しいです。

だからといって、痛みを与えるのは人道的に許されないしで、子どもを正しい方向性へ導く方法はいくつもありますが、体罰に逃げるのは簡単なものの、もっとも残酷な結果をもたらすのではないかなと考えます。

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