フードデリバリーはどこまでユーザーの手間を減らせるのか

フードデリバリーを頼んだら、受け取る必要があるじゃないですか。

人によっては配達員と会いたくないし、対面することに感情もわいてない人もいるでしょう。

この”手間”をどこまで減らせるのだろう……?

本記事は、そもそもデリバリーがないって人は置き去りになるけど、UIを考える思考法として受け取ってもらえると幸いです。

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吉野家が自動搬送ロボットの実証実験をはじめたらしい

このロボットデリバリーが当たり前になると、デリバリー・宅配に必要な人材不足が解消できますよね。

飲食店はテーブルのタブレットで注文して、ロボットが届けてくれるのも、普通に思う状態になりました。

デリバリー業界はなかなかそういかない理由があります。

最低限でも、各家庭の玄関まで届けることがロボットにとって最大のミッションだからです。

ユーザーの手間を極限まで減らすには

テイクアウトもデリバリーも、商品を受け取る必要があります。

届けてくれるといっても、玄関で受け取るか、店舗で受け取るかの選択です。

荷物の配達だったり郵便もそうだけど、こちらの家には入らず、玄関外か中で受け取るのが染み付いているじゃないですか。

だからデリバリーでも、商品の受け取りは配達員(ロボット)に呼びされて、こちらが受け取りにいく必要がどうしてもあります。

この行動はずっと昔から”そう”だったので、何ら不思議に思うことはないはず━━。

もしあなたが部屋で体を動かすことも難しい状況なら、宅配が来ても出ることはできないし、デリバリーが届いても受け取ることができません。

でもこの問題って、ロボットなら解決できるんじゃない?

ロボットなら玄関開けて入ってきてもよくない?

Uber Eatsの配達など飲食デリバリーの限界点は、玄関ドアノブにさげてハイサヨナラまで。

人によっては呼び鈴(ピンポン)に反応して、配達員を迎えて受け取るタイプもいるだろうけど、先払いシステムだとそこまでする理由も無い気がしない?

特に女性は配達員からストーカー的被害を受けた報告があるし、感情のある人間が応対する限り、この手の問題が消えることはないと思う。

でも、ロボットが相手ならどうだろう。

飲食店で動くネコチャンロボが仮に襲ってきたとして、動きが鈍いから走って逃げれるし、押せばまぁ倒れて復帰不可能かなと思うじゃないですか。

真のスマートハウスって、こういった配達ロボットとドアの鍵が連動して、家の中にいる自分まで届けてくれるのが理想かなと思います。

ドローン配達とロボット運送の限界点

ロボット配達技術の限界点は、住宅まで運ぶことじゃないですか。

でも理想をあげれば、こちらが出向くことなく、飲食店のように、眼の前に食事を置いてもらえることなんじゃないかなと思います。

見ず知らずの人間を家にあげることに不安はあるし、犯罪に繋がるケースが容易に考えられるから、「玄関まで」が限界点だったはずです。

でもロボットなら、眼の前まで来てくれてもよくない?

人材不足解消の目的なら、ロボットで十分解決するけど、人間相手と変わらないサービスなら、「地面直置きよりもせめてドアノブに下げてくれるほうが良い」と思う人もいそう。

仮にロボットが玄関を開けて入れるようになったら、あとをつけて入ろうとするヤバい人も表れることは容易に想像できる。

これに対処するなら、ドローンが窓を開けて入ることがベストになるけど、ロボットが近づいたら窓が開くシステムを組み込む必要が出てくるわけです。

この場合でさらに問題となるのが、高層マンションはそもそも窓が開かない仕様も多いこと。

こういった環境すべてに適応するなら、ロボットが家の中に入れるよう、あらかじめシステムを組む必要があるから、真のスマートホームはロボットインフラと同様に開発する必要が出てくるなぁと考えられるわけです。

問題解決を考えることでビジネスが産まれる

フードデリバリーの何が困るかっていうと、店舗が配達可能な範囲内にないと、そもそも注文できないこと。

マクドナルドがグラコロを販売する12月は、毎日でも夜に届けて欲しいくらいですが、そもそも店舗が近くにないので叶いません。

もし主要チェーン店の商品を、ひとつの店舗に集約して調理することができたら……?

むしろ範囲外でも、ロボットが配達中に時間を見計らって移動中に調理できたら……?

叶えるためには手間があるし、時間がかかるものの、デリバリーできる料理の選択肢が増えることはうれしいし、積極的に注文する人なら飽きがこなくていい。

トヨタのウーブン・シティはこのくらいやって欲しいなと思っています。

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