Jurnal2026/04/19
「火事だから逃げて」が罠だった話と、上階へ知らせないままのジレンマ
階下からの避難の声が都市伝説では悲劇に繋がったという話。本当の火事のとき、中層フロアから上階へ伝えに行くべきか。教科書と親切心がせめぎ合う。
階下の住人が「火事だから逃げて!」と声をかけに来て、家を出たら刺された——そんな話を、どこかで聞いたことがある。
実話かどうかは別として、階下から上の階へ伝えに上がる行為は、善意でもリスクしかない、という感覚はわかる。どちらを選んでも詰みに近い、と言い換えてもいい。
で、こちらが発火した側だとしたらどうだろう。 マンションの中層で火が出て、自分は下へ降りられる。でも上の階には、まだ誰も知らせていない。
安全の教科書だけを読むなら、上へ向かうのは推奨されない。 一方で、何も知らせずに避難するのは、近所同士の感覚では「悪い」になりやすい。
火事ならまず下へ、という鉄則はわかる。 ただ、上階に何も知らせずに済ませると、取り残しや重大事故の想像がついて回る。
個人として取れる「正解」がひとつに決まらないのが、いちばんきついところだと、自分は思う。