WebP非対応ブラウザはもう絶滅している？

「WebP非対応ブラウザ」なんてもう絶滅したのではないか？

2025年現在、世界シェアの95%以上が既にWebPに対応しています。極端に古いOSや更新されていない独自ブラウザだけが対応していないだけの話です。

では、その残りの5%のために、サーバー容量とコードの複雑さを犠牲にするべきでしょうか？答えはノーです。

決断：フォールバックの完全廃止

WordPressからHugoへの移行を機に、画像はWebP（またはAVIF）一本にすることに決めました。

メリット1：ビルド時間の大幅短縮

フォールバック用の複数フォーマット変換が不要になるため、ビルド時間が劇的に短縮されます。特に画像が多いサイトでは、この効果は無視できません。

メリット2：サーバーとリポジトリ容量の節約

JPEG、PNG、WebPと複数フォーマットを保管する必要がなくなります。リポジトリのサイズも削減でき、デプロイも高速化します。

メリット3：HTMLコードのシンプル化

<picture>タグで複数フォーマットを指定する必要がなくなり、HTMLがシンプルになります。

1
2
3
4
5
6
7
8
9

<!-- 従来方式（複雑） -->
<picture>
  <source srcset="image.webp" type="image/webp">
  <source srcset="image.jpg" type="image/jpeg">
  <img src="image.jpg" alt="説明">
</picture>

<!-- 新方式（シンプル） -->
<img src="image.webp" alt="説明">

このシンプルさは、保守性を大幅に向上させます。

SEOとパフォーマンス：95%のユーザーを優先する

Googleは「表示速度」を最重視します。モバイルトラフィックが7割超えの現在、軽量化は正義以外の何ものでもありません。

5%の互換性のために、95%のユーザーの快適さを犠牲にする。これはビジネス的にも技術的にも得策ではありません。

結論：恐れずにJPEG/PNGを捨てよう

WebPこそが現代の標準です。2025年現在、古いフォーマットへのこだわりは、単なる技術債になっています。

サーバー容量、ビルド時間、コード複雑性。これら全てが改善される移行を、躊躇する理由はもうありません。

あなたのサイトも、今日からWebP一本で運用する。それが現代のWebパフォーマンス戦略です。