休眠サイト→Hugo移行で気づいた「GSCの癖」と正しい対処法
当サイト「4thave Vibe」は一度、同じ名前・同じドメインでWebサイトを立ち上げていました。
Xserver契約の無料ドメイン枠なので、実験的に使おうと適当なジャンル記事をほうりこむ予定だったのが、10記事くらい作成して、後回しからの後回しで2年くらい放置。
AI使っても記事を投稿するのが面倒くさいのは変わらないのよ……。
でもCursorを使ったHugoデプロイの記事アップが案外楽だと気づき、小ネタな雑記をテキトーに放り込むには冬眠ドメインがちょうどいいなーと思ったわけです。
━━で、サクサクサクっとHugoでサイトを完成させたのですが、Google Search Console(以下GSC)によるインデックス化がぜーんぜん進まない。サイトマップを読ませても、古い日付でキャッシュしているし、どうにも挙動が変だ……。
この問題をどうにか解決できないか、と意気込んだわけですが……。
答えは「時間が解決する(しかない)」でした。その理由をメモしておきます。
休眠ドメインは“新規よりもインデックスが遅い”
実際に動かしてみてわかったのは、古い評価を持った休眠ドメインは、完全新規よりインデックスが遅くなるケースがあるということ。理由として考えられるのは次の点。
- 過去の URL やサイトマップ情報を Google が保持している
- クロール頻度が極端に低くなっている
- 新しい構造を「旧データの延長線」と認識し、更新に時間がかかる
実際、GSCで古いサイトマップを削除して、新しいサイトマップを送信しても、なぜか古いサイトマップのログが優先表示され続けました。
「これでは新しいページがインデックスされないのでは?」と心配に。
設定は正常なのに反映されない
移行後に以下のポイントをすべて確認。
- robots.txt:問題なし(ブロックなし)
.htaccess:正しい設定(HTTPS強制やキャッシュ設定)- 404 / 301 / 410 の挙動:正しい
- メタタグ / HTTPヘッダ:noindex なし
- GSC「公開URLテスト」:すべて正常
3~4日経ってもインデックスは進まない。古い情報が GSC 上で優先され続ける。URL検査からの手動インデックス申請も、3日経っても登録されていない。数々のサイト作成はしてきたけど、この状況は初めて。
とはいえ、現時点でクロールを弾く設定がされてないわけだし、こちら側の設定に問題がある線は消えた。……なら後は、Googleクローラーの仕様と考えるしかないか。
結論:GSCの仕様上、“待つしかない”
調べた結果、最も納得したポイントはここです。
Google Search Console は、旧サイトマップや過去のURL構造を長期間保持する仕様であり、UI のログが古いままでも裏側では新しいサイトを評価している。
つまり、古い表示が残るのは不具合ではないということ。最初に登録したウェブサイトのキャッシュをガチホールドしているわけ。
でもインデックスが進まないのは精神衛生で「よくない」ので、いずれ必ずインデックス化が進む希望の星を提示するなら、以下のステータスを必ず確認しておくといいです。
- トップページが 200
- robots.txt OK
- noindex なし
- 公開URLテストで正常取得
この条件が揃っているなら、どんなに遅くても最終的には必ずインデックスが進む。特に公開URLテストで”正常”と判断されているなら、robots.txtは正常だし、noindexフォローもされていないとわかるので、悪いのはGSCのガチホールドです。
「私は悪くないもん!」と、胸をはっていきましょう。
中古ドメイン買い取るとこの問題がつきまとうのか…
私は中古ドメインを買ったことはないけど、中古ドメインとか新規と見せかけて古い情報が優先されているとかあると、1ヶ月以上もインデックスを待たされることになるのか……。
まぁ同じジャンルでやるなら問題ないかもしれない。すでにドメイン自体に知名度とアクセスがあるなら、ブックマークから来る人もいるだろうから、インデックス化も進むの早いかもしれないね。
今回は自分で購入したドメインで勝手にハマったわけだけど、実際に体験すると「マジで遅ッッッッそ」となったから、貴重な体験をしたかもしれない。
最後に:焦らないのが一番のSEO対策になる
今回の経験でわかったのは、Google がサイトを再評価するには思った以上に時間がかかる、ということでした。
- 旧サイトマップは残る
- 古いURLの評価がしばらく維持される
- UIと内部処理にズレがある
- 新構造への移行は特に時間がかかる
このあたりの「GSCの癖」を理解しておくと、余計な心配をせずに、サイト改善に集中できます。休眠ドメインを再利用する人や、WordPress から静的サイトへ移行する人にとって、同じ悩みを避ける参考になればと思います。