マイ箸は俺と世界をどれほど助けてくれるのか━━

『脱! 割り箸! マイ箸で環境への配慮を!!』などと、環境活動の人は声高々に主張していたりする。

けれど、わりともう脱割り箸してしまっているワイ、高みの見物。

マイ箸を常に携帯していたとしても、近年は「助かるシーンがほぼない」ような状況になっていたと気づく。割り箸に関する経済効果や製造の実態を知ると、「無くすのはどうだろう?」と悩むハメに。

そんなわけで、割り箸の存在意義について考えてみた。

目次

割り箸の経済効果は薄め

割り箸は国内生産よりも輸入品が多い。

国内に流通する割り箸の98%ほどは輸入品、国産もあるにはあるものの、割り箸における経済効果は全体における数%程度の影響力。

であるため、国内の割り箸製造をゼロにするのは現実的かもしれない。

割り箸の消費量は日本が世界一位

割り箸の消費量は日本が安定の一位。

過去は弁当ひとつに1本は当たり前だったけど、今は「お箸つけますか?」と必要の有無を確認してくれるし、弁当など外食1回に対して必ず1本消費するような状況じゃない。

飲食店も脱割り箸に動いてからは、食洗機で洗いやすいタイプの箸を用意して、何度でも使えるようSDGSに配慮した形態が増えてきたし、当たり前と浸透してきた。

そんな状況でも、消費量世界一位なのは変わらなかったりする。

飲食店で消費される本数は確実に減っているはずだか、コンビニやスーパーなど、弁当や惣菜についてくるモノだけど相当量が消費されていそうだなぁとは予想できる。

無料でついてきて楽に捨てれる。割り箸くんは都合のイイ便利な道具である。

割り箸を無くすことで失う雇用のほうが問題では?

━━と思うわけですよ。

AIに仕事が奪われるとギャーギャー騒いでいる昨今ですが、AIは”共に付き合う”ほど効果を発揮するタイプ。奪うのではなく、より効率を高めるために必要なモノ。

でも割り箸は、ゼロにしようと思えばできちゃう部類。

例えば明日から、世界の政府が「割り箸を製造すると◯刑。割り箸を購入、使うと◯刑」などと、絶対に使えないし作れない法律を定めてしまえば、存在を根絶することも不可能じゃない。

となれば、日本の割り箸消費に期待している外国の製造ラインも、明日から完全なレイオフになるかもしれないわけです。

自炊しているならマイ箸のエコ要素はゼロに近い

平成中期くらいまでは、飲食店で割り箸は当たり前だったし、社食でも割り箸は珍しくなかった。箸袋に社名なりロゴを入れることで、名刺代わりにだった時代もある。

でも今は、外で割り箸に出会うほうが難しい

早い話、コンビニやスーパーで弁当なり”箸を使うような食事”を選択しなければ、割り箸を使う必要性は産まれない。ずっとファミチキやからあげくんを選択するのもエコといえる。

そんなわけで、自分で弁当を用意して、マイ箸を持参すれば、割り箸が欲しいシーンもない。

箸よりもフォークのほうが万能感ない?

箸でパスタを食べれないことはないが、フォークより食べにくいことは確か。

ラーメンや蕎麦をフォークで食べれないことはないが、箸より食べにくいことは確か。

この違いを享受できる人もいれば、許すことのできない人もいる。

個人的に食べるための道具は”使えるなら”どっちでもいい派だけど、「日本食なら箸以外ありえない!」とブチギレる少数派もいるわけで、どちらのニーズも満たすのは非常に困難。

……まてよ、スガキヤに素晴らしいアイテムがあったな。

スガキヤのラーメンフォークは、1本で麺とスープを食べることができる優れもの。

でも実際使ってみると、「箸+レンゲ」がいかに楽で安定の性能だったかを思い知る1品でもある。

料理を食べるのに最適な道具はあるけれど、最適を外しても食べれないこたーない。原始に戻って手づかみでもいいわけだし、「割り箸じゃなきゃダメ」という選択を外せる精神も重要だと思っている。

マイ箸があるのが当たり前なら……

『マイ箸があったから助かった』

という結果があれば、マイ箸の存在は大きいかもしれない。

『マイ箸が当たり前だから助かってはない』

という考え方だってある。私の考えはコッチ寄り。もともと持っていて、用意しているなら、特別な恩恵を感じることがない。

まあ、それはそれとして━━。

マイ箸は外で弁当を頼むことが多いなら、用意しておいて損はない。キッチンカーとかUberEatsもそう。割り箸なり代理カトラリー代もチリツモだから、なるべく断って用意するのも節約になる。

割り箸が森林破壊につながっていたのは「昔の勢いのままなら」の話

森林破壊だのいろいろ言われていますが、ガチで森林破壊をしていたのは過去の話。

現在は木材チップ再利用なり代理材の製造も増えたし、木材をムダなく使う意識が高まったので、昔よりは「ムダに大量伐採はしていない」のが実情。

割り箸は間伐材を使うから、森を維持するために必要なだけ伐採した結果、産まれているもの。

もともと木材の箸を使用しており、日本で産まれた割り箸ですが、木材の消費を外国に任せた経済大国としての業がデカイんじゃないかなと思わざるをえない。

割り箸をゼロにしても、プラ製の箸やカトラリー類がコンビニなどで付けてくれるのも確か。飲食店で使われる箸だって、使い続けると交換が必要になるし、雑に使うほど浪費も激しくなってしまう。

本当に大事なことって、「モノを大事に使う」ことなんじゃないかなって思うわけです。

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